2019年度の活動のご報告
1.活動の成果
本年度の活動は主に視覚障がいの方への学習支援と視覚障がい理解促進に向けての活動を中心に行いましたが、メンバーの入院や新型コロナウイルス感染症の影響などのために活動の縮小を余儀なくされました。
◆ 学習支援活動
弱視成人女性(昨年度から引き続き支援)に対して実施してきました。
成人女性には電卓を使った計算、拡大文字本の読書や見やすい色の枠のノートを使った書写などの学習に取り組みました。また買い物を通してお金の使い方の学習もしました。
学習支援では半年ごとに支援の成果や課題を「ロービジョンサポートノート」にまとめて保護者にお伝えするようにしていましたが、今年度は十分には行えませんでした。
◆ もやい糸の会(意見交換会)
11月に「もやい糸の会」(ご家庭のつながりと広がりを願う会)を実施しました。
「親子でたのしく1・2・3~視覚に障がいのある子どもたちといっしょに~」というテーマで行いました。
会場は神戸市六甲道勤労市民センターで、講師には盲学校の元体育教師の保出昭子氏と笹田康子氏をお招きして行いました。
参加者の皆さんは、親子やきょうだいと一緒に新聞紙や風船を使ったゲームやからだほぐしを通して、からだを動かす楽しさを味わいました。
◆ 視覚障がい理解促進活動
昨年に引き続き、広島大学大学院教育学研究科特別支援教育学講座准教授氏間和仁氏を講師にお招きして「弱視の子ども達のためのiPad活用法~もっと見えやすい環境を!~」の講座を3月末に計画をしていました。iPadを活用して学習場面での自分の見えやすさを学びたいと願っている子どもたちにとっては貴重な機会でしたが、残念ながら新型コロナウイルス感染症の感染拡大を懸念して開催の中止に至りました。
またNPO法人神戸アイライト協会さんが毎年開催されている「ロービジョンサポートフェア」も中止になり、相談ブースとしての参加ができませんでした。
これからも視覚障がいへの理解促進のため、神戸アイフレンドとしてどのようなことができるかを考えながら活動をしていきたいと思います。
また活動の様子はホームページ等を通して情報発信に努めていきます。
2.特定非営利活動に係る事業
(1)視覚障がいのある子ども達(乳幼児~18歳)とその家族への視覚支援事業
支援の内訳は次のようになりました。
・弱視の成人女性に見え方に配慮しながらの学習支援…30回
学習支援の場合は半年経過した時点で保護者と話し合いを持ち、支援内容の振り返りをしますが、今年度は十分にはできませんでした。
(2)視覚障がいのある子ども達を取り巻く人達への研修事業
iPadの研修など |
3月21日 神戸アイライト協会「ロービジョンサポートフェア」(参加中止) 3月28日 講演会「弱視の子ども達のためのiPad活用法」(開催中止) |
視覚障害理解促進のための活動 |
11月9日 もやい糸の会 「親子でたのしく1・2・3~視覚に障がいのある子どもたちといっしょに~」 |