私達は目の不自由な子ども達とその家族を支援します

2020年度の活動記録

2020年度の活動のご報告

1. 活動の成果

本年度は神戸市から委託された視力障がい児支援の業務と、神戸アイフレンドの活動開始当初から継続している視覚障がいの方への学習支援の活動を中心に行いました。

新型コロナウイルス感染症拡大の影響による活動自粛のため、イベントへの参加、 もやい糸の会の活動(ご家庭のつながりと広がりを願う会)や研修会などの視覚障がい理解促進活動はほとんど出来ませんでした。

 

「神戸市からの視力障がい児支援の業務委託を受けた経緯について」

神戸市の視覚に障がいのある乳幼児への早期相談支援は、昭和50年(1975年)い神戸市立総合福祉センターからスタートをしました。

昭和52年(1977年)からは神戸市立心身障害福祉センターに場所を移し、平成11年(1999年)に神戸市総合療育センターに業務移管されました。さらに平成28年(2016年)から総合療育センター内に場所を移して支援を行ってきました。

神戸アイフレンドは心身障害福祉センターでの支援活動時から活動に参加をするなどして繋がりがありました。その繋がりを通して視力障がい児支援の業務を神戸市から委託を受ける事になりました。

また神戸市の視覚障がい乳幼児支援事業において長年にわたり専門的なアドバイスをされていた大阪教育大学教授(特別支援教育学講座)の山本利和先生には、引き続き助言を頂けることになりました。

(1)視覚障がいのある子ども達とその家族への視覚支援事業

視力障がい児の支援業務

支援業務は、視覚に障がいのある就学前の乳幼児及びその保護者等を対象に

①育児相談 ②発達相談 ③就園・就学に関する相談 ④療育に関する助言などの支援を中心に行っています

日常生活での遊びのなかでのかかわり方や子どもが過ごしやすい環境への配慮などについて支援を行いました。

活動場所は主に神戸市総合療育センター(神戸市長田区)内の「視力教室」ですが、月に1,2回ほど神戸市東部療育センター(神戸市東灘区)、神戸市西部療育センター(神戸市垂水区)を訪問して視覚支援を行いました。

支援した子どもの年齢と人数
年齢 0才 1才 2才 3才 4才 5才 6才 合計
人数 1人 0人 3人 5人 2人 2人 9人 22人
月別支援人数
4月 5月 6月 7月 8月 9月
人数 2人 0人 8人 7人 6人 10人
10月 11月 12月 1月 2月 3月 のべ
11人 11人 14人 8人 9人 12人 98人

新型コロナウイルス感染症拡大による緊急事態宣言が出されていた4月と5月は、感染拡大防止のためにほとんど支援活動が出来ない状況でした。

◆ 学習支援活動

弱視成人女性(昨年度から引き続き支援)に対して実施してきました。

電卓を使った計算、拡大文字本の読書や見やすい色の枠のノートを使った書写などの学習に取り組みました。また買い物を通してお金の使い方の学習を支援しました。

支援場所は兵庫県立神戸生活創造センターを主に利用していましたが、緊急事態宣言が出される度に閉館したため十分な支援ができませんでした。

また学習支援では半年ごとに支援の成果や課題を「ロービジョンサポートノート」にまとめて保護者にお伝えするようにしていましたが、十分には行えませんでした。

(2)視覚障がいのある子ども達を取り巻く人達への研修事業

今後は新型コロナウイルス感染症の状況を考慮しながら、視覚障がいへの理解促進のために神戸アイフレンドとしてどのようなことができるかを考えて活動をしていきたいと思います。

また活動の様子はホームページ等を通して情報発信に努めていきます。

 

 

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