1. 活動の成果
本年度も、2020年度(令和2年度)より神戸市から委託された「視覚障害児支援業務」を総合療育センター、東部療育センター、西部療育センターにおいて実施しました。
活動の中心は総合療育センター内の視覚障害児支援教室「アイ・サポート教室」です。
引き続き新型コロナウイルス感染症の対策を行いながらの活動でした。
また、今年度は子どもたちや保護者の交流を深めることを目的とした「みんなであそぼう会」を4回実施しました。
回を重ねるごとに参加者が増え、普段はなかなか会う機会の少ない子ども達とその家族にとって、楽しい交流や情報交換ができました。
ボランティアグループの協力も頂き、「ほたる」の協力を得て「布のおもちゃ作り」のイベントを開催し、「たんぽぽ会」から子どもたちへ手作りのクリスマスカードなどを送って頂きました。
神戸市からの委託業務のほかには、ボランティアの協力を得て視覚障がい者への買い物や学習支援も行いました。
12月には、視覚障がいのある子ども達を取り巻く人達への研修事業として、点字への理解と関心を高めることを目的とした「点字メッセージカード」を作成し販売活動をはじめました。
次年度に向けて、視覚障がいへの理解促進のために神戸アイフレンドとしてどのようなことができるかをみんなで考えながら活動をしていきたいと思います。
活動の様子はホームページなどを通して情報発信に努めていきます。
2. 特定非営利活動に係る事業
(1) 視覚障がいのある子ども達とその家族への視覚支援事業
1 視覚障がい児支援活動
活動場所は神戸市総合療育センター(神戸市長田区)内の「視覚障害児支援教室(アイ・サポート教室)」が中心です。
月に1,2回は神戸市東部療育センター(神戸市東灘区)と神戸市西部療育センター(神戸市垂水区)を訪問して、見えにくさのある子どもとのかかわり方などの相談を行いました。
支援活動は、視覚に障がいのある就学前の乳幼児及びその保護者等を対象に、育児相談・発達相談・就園や就学に関する相談・療育に係わる助言などの支援が中心です。
具体的には、日常生活での遊びの中での保護者のかかわり方や子ども達が過ごしやすい環境への配慮などについての支援を行いました。
また月に一度、大阪教育大学総合教育系特別支援教育部門特任教授の山本利和先生に専門的な助言を頂きました。
今年度は、保育園からの依頼を受けて、見えにくさのある園児への支援についての助言を行いました。
支援した子どもの年齢と人数
年齢 | 0歳 | 1歳 | 2歳 | 3歳 | 4歳 | 5歳 | 6歳以上 | 合計 |
人数 | 0 | 4人 | 0 | 4人 | 1人 | 2人 | 12人 | 23人 |
月別支援人数
月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | のべ |
人数 | 12人 | 9人 | 8人 | 7人 | 7人 | 8人 | 11人 | 6人 | 5人 | 6人 | 7人 | 8人 | 94人 |
保護者には今年度の支援内容の振り返りと今後の取り組みについても合わせてお知らせしています。
2 「みんなであそぼう会」
今年度からはじめた「みんなであそぼう会」は、当初は総合療育センター「アイ・サポート教室」で平日の開催を予定していましたが、参加者が集まりにくい状況でした。そこで土曜や日曜に開催し、会場を兵庫県立神戸生活創造センターのスタジオに変更して実施しました。
親子で15名近くの参加者が集まり、楽しく有意義な会を開催することができました。
夏には総合療育センターの園庭で水遊びをしました。
また 季節の歌を歌い、ゲームやミュージックケアをして遊びました。
(場所は兵庫県立神戸生活創造センター内のスタジオ)
3 学習支援活動
NPO法人の活動開始当初から支援を行っている弱視の成人女性に対して、電卓を使っての買い物学習や拡大文字本の読書、見やすい色の枠のノート使った書写などの学習支援を34回実施しました。
(2) 視覚障がいのある子ども達を取り巻く人達への研修事業
視覚障害のある子ども達を取り巻く人達への研修事業として、点字への理解と関心を高めることを目的とした「点字メッセージカード」を作成しました。