1. 活動の成果
2020年度(令和2年度)に神戸市から委託された「視覚障害児支援業務」の活動
が3年になりました。
主な活動場所は総合療育センター内の視覚障害児支援教室「アイ・サポート教室」
です。活動日は月、火、水曜で、月1回は東灘区の東部療育センター、垂水区の
西部療育センターに出向き、肢体不自由クラスの療育支援やスヌーズレン室での
光遊びや触察遊びなどをおこないました。
9月から月1回、「アイ・サポート教室」において、見え方に不安のある0歳から
3歳の子どもさんと家族を支援するプログラム「アイちゃんくらぶ」を開始して、
大切な乳幼児期の子育ての支援を行いました。
また、昨年度から始めた子どもたちや家族の交流を深めることを目的とした、
「みんなであそぼう会」を6回実施しました。土曜日や日曜日にも開催し、多くの
家族に参加を呼びかけることができました。会場には兵庫県立神戸生活創造センタ
ーやふたば学舎などを利用しました。普段はなかなか会う機会の少ない子ども達と
その家族にとって、楽しい交流や情報交換ができました。12月に実施したクリス
マス会では、ボランティアグループ「たんぽぽ会」さんの協力を得て、歌やゲーム
お話の会などを楽しみました。
また11月にはボランティアグループ「ほたる」さんを講師に招き、
「布のおもちゃ作り」のイベントを開催しました。
神戸市からの委託業務のほかにはボランティアの協力を得て、視覚障がい者への
買い物や学習支援も行いました。
視覚障がいのある子ども達を取り巻く人達への研修事業として、「見えない・見
えにくいを知ろう」疑似体験会をおこないました。兵庫県立神戸生活創造センター
の創造フェスタや、兵庫区子育て支援や中山視覚財団の神戸ライトセンターまつり
のイベントに参加して、視覚障がいへの理解促進に努めました。
点字への理解と関心を高めることを目的に昨年作成した「点字メッセージカード」の販売活動も引き続きおこないました。
次年度に向けて、視覚障がい児とその家族への支援と視覚障がいへの理解促進のための事業の充実をみんなで考えながら活動をしていきたいと思います。
活動の様子はホームページなどを通して情報発信に努めていきます。
2.特定非営利活動に係る事業
(1) 視覚障がいのある子ども達とその家族への視覚支援事業
1 視覚障がい児支援活動
活動場所は神戸市総合療育センター(神戸市長田区)内「視覚障害児支援教室(アイ・サポート教室)」が中心です。
月に1回は神戸市東部療育センター(神戸市東灘区)と神戸市西部療育センター(神戸市垂水区)を訪問して、見えにくさのある子どもとのかかわり方などの相談を行いました。
日常生活の遊びの中でのかかわり方や子ども達が過ごしやすい環境への配慮などについての支援を行いました。
また月に一度、大阪教育大学総合教育系特別支援教育部門特任教授の山本利和先生に視覚障がい児の子育てについての専門的な助言を頂きました。
支援した子どもの年齢と人数
2 「みんなであそぼう会」
本年度は「みんなであそぼう会」を4月、6月、8月(平日実施)、9月、12月、3月の土曜や日曜に開催しました。兵庫県立神戸生活創造センターやふたば学舎などの会場を借りて実施しました。
総合療育センターの園庭での水遊び
ボランティアさんのお話の会(クリスマス会)
3 「アイちゃんくらぶ」
見え方に不安のある0歳から3歳の子どもさんと家族を支援するプログラム「アイちゃんくらぶ」を実施しました。乳幼児期の子育ての支援をしました。
9月に京都ライトハウスの「視覚支援あいあい教室」を訪問して、乳幼児期の子育ての大切さを再確認しました。
4 学習や生活支援活動
NPO法人の活動開始当初(2013年)から支援を行っている弱視の成人女性に対して、電卓を使っての買い物学習や拡大文字本の読書、見え方に配慮したゲームを取り入れるなどの学習支援を31回実施しました。
(2) 視覚障がいのある子ども達を取り巻く人達への研修事業
「見えない・見えにくいを知ろう」疑似体験会の実施
疑似体験会めがねやアイマスクをつけて、目の不自由な人の見え方を知ることを目的とし、視覚障がいへの理解促進に努めています。
視覚障がいのある子ども達を取り巻く人達への研修事業のひとつとして昨年度に作成した「点字メッセージカード」を、点字への理解と関心を高めるためにさらに活用していきたいと思っています。