2024年10月6日(日) 13:30から16:00まで
中山記念会館 4F(活動室3、ヘルスケア室)にて
大阪教育大学 名誉教授 山本利和 氏による研修講座を行いました
テーマは、「視覚障がい児の子育てのポイント」 -乳幼児期から学齢期までの子育てについてー
参加者は、大人27人、小人(2歳~高3)9人 計36人でした
主な内容
〇視覚障がい児の子育ては、家族、友人、支援する人たちとの交流を通して進めることが
よい結果につながる
〇家族の判断への相談支援は、保護者の理解を深め、子どもの発達にとって役立つ
〇相談支援をする人(コンサルタント)=専門性がある
ニーズに合った選択肢や支援計画を提案
〇相談支援(コンサルティング・サポート)の流れ
・子供の実際の状況把握、見えにくさの状態の把握
→ シミュレーションメガネ、どういうタイプの見え方、何に困るのかを体験する
・ニーズに合わせた評価、困難さに対する支援方法を知る
→ 大小、コントラスト、感覚(残存視覚・聴覚・触覚・嗅覚など)
・行動計画を提案・実施
☆どういうタイプで、何に困っているのかがわかり、どの支援方法がよいのかがわかる
できそうなことからスタートできる → ほめ言葉で終わることができる
↓↑
学校園の教師などに、具体的な支援方法を伝えることができる
↓↑
チームメンバー全員(教師、保護者、専門家などの関係者)が、子どもの課題につい
て話し合い、計画を立てて問題を解決していく
↓↑
どのような状況、原因で、〇、△、×だったのかがわかると
⇒ 問題解決の工夫ができる
〇視覚障がいのある乳幼児の支援方法の例
好きな遊びを見つける → 一貫性のある繰り返し → 課題提供(新しい気づき)
→ タイミングと切り替え(要点をおさえる) → ほめることで終わる
研修講座の後、質疑応答(3件)
感想や気になっていることを記入してもらいました(主な感想などを載せています)
・繰り返すことが大切、ほめて終わること、今からできること(体験)がたくさん
あると思った(4)
・コンサルテーション(ニーズに合った選択肢や支援計画を提案)してくださる方
(相談機関)を見つけることが大切だと思った(4)
・相談支援(コンサルテーション)ができる人材がとても少ないと感じています
専門性が高い人材育成制度があればよいなと思いました(1)
・行政の相談支援があれば受けてみたいと思いました(1)
・どのように見えにくくなっているのか体験して知ることで支援しやすくなる
学校園の教師にも具体的な支援方法を伝えたほうが良いということなので
伝えようと思います(1)
・地元の保育園、小学校(弱視学級)、インクルーシブ教育と、特別支援学校
(視覚、盲学校)の進路について迷った(2)
・地元に通っているが、点字などは、月1~2回盲学校に教育相談の時間に
行っている(1)
・視覚障がいのあるお子さんがすごせる場所はどんなところがあるのだろうか
乳幼児期では少なそうだなと思っています(1)
・お子さんに視覚障がいがあるとわかってから専門機関につながるまで、
保護者の方はどうなさっているのか、とても心配になりました(1)
4F 活動室3:研修講座に使いました
ヘルスケア室:お子さんの控え室に使いました